かぶせ茶飲み比べ

今日はかぶせ茶の飲み比べをします。

かぶせ茶とは玉露や抹茶のように新芽が出てくる時期に覆いをするのですが、玉露や抹茶よりも短い期間遮光する事で玉露と煎茶の中間の味わいを出すお茶を指します。
これは静岡のやぶきた(2017年)。

淹れ方は煎茶と同じく5gのお茶に100ml、70℃のお湯で1分浸出しました。

今は煎茶でも覆いをする事も多いのでかぶせ茶ってかなり幅があるんですよね。
煎茶よりも渋いかぶせ茶や、玉露のようなかぶせ茶もあります。

こちらは八女のかぶせ茶。
品種は山の息吹(2017年)です。

少しこちらの方が青色っぽいですね。

やぶきたは優しい旨味があり、渋味も穏やかで飲みやすいです。
山の息吹はまろやかで旨味は自然な感じ、草の露っぽさもあります。

飲み比べると好みはあるのですが、一つだけで飲むとこれはこれでいいって思ってしまいますね。
その辺りのいい加減なところがお茶の面白いところですね。

手もみ茶、熟成茶

今日は変わった煎茶を飲んでみます。

こちらは全国手もみ茶技術競技大会で作られた手もみ茶です。
奈良県チームが作った煎茶です。

一般には非公開のこの競技大会、2017年秋に京都で行われた時に作られたものです。

そしてこちらは2013年に作られた高知の煎茶です。

基本的に日本茶は長期保存することなく飲まれることが多いですね。
どちらかというと新茶が重宝されるのですが、お茶は渋味が落ち着いた秋ごろがいいという人もいます。

そういう点ではこうした数年経ったお茶ってどういう味なのか興味深いですね。

手もみ茶は和紙を張ったほいろで揉むので機械で揉んだお茶にはないほいろの風味があります。渋味もしっかりあり、昔のお茶ってこんなんだったんだろうなぁと。
熟成茶は優しい口当たりで渋味もまろやかになっています。香りはあまり感じられませんでしたが、ある程度のお茶の量を手に入れて飲み続けないとわかりませんね。
その場合お茶が湿気るので、再乾燥を定期的にしながら変化を見るのもやってみたいと感じました。

あさのか、印雑131、そうふう飲み比べ

今日はあさのか、印雑131、そうふうの煎茶飲み比べをします。

2016年のあさのかです。鹿児島産。

やぶきたとCp1を交配した品種だそうです。

こちらは印雑131です。2016年製造のものです。静岡産。

なかなか癖のある味わいです。

こちらがそうふう。静岡産、2017年のものです。

そうふうはやぶきたと印雑131から生まれた品種です。

すべて5gのお茶に100ml、70℃のお湯を注ぎ、1分で淹れました。

あさのかは旨味がある系で飲みやすい煎茶ですね。
印雑131はオリエンタルな香気で味も個性的で好みが分かれそうです。
そうふうは萎凋をしている為、烏龍茶風の香気で味もほのかに印雑131っぽさも感じられ、これは美味しい!と思いました。

その時にはっと気付いたのですが、
品種飲み比べをする上で、ストーリーを作れば面白いんじゃないのかと。

まずはやぶきたを飲み、煎茶の今のスタンダードの味を知る。
そして印雑131を飲み、個性的な味を知り、煎茶の味の振れ幅の大きさを感じる。
その上でやぶきたと印雑131を掛け合わせたそうふうを飲み、新たな味に出会う。

父を知り、母を知り、そして新たな子供を知る。
そういう飲み方が品種飲み比べの一つの形としてアリですよね。
これ、オススメです!

くらさわ、こうしゅん、静7132飲み比べ

今日はくらさわ、こうしゅん、静7132の煎茶飲み比べをします。

くらさわ(天竜、2016年)です。

やぶきたの実生から選抜した品種です。

こうしゅん(両河内、2017年)。

くらさわとかなやみどりを掛け合わせた品種です。

静7132(天竜、2017年)。
こちらもやぶきたの実生選抜品種です。

すべて5g、100ml、70℃のお湯で1分程度で淹れました。

今回は香りに注目します。

くらさわは普通な感じです。
こうしゅんは華やかな口当たり。
静7132はさくらもち?っぽいんでしょうか。クマリンという成分が影響しているみたいです。

おおむね、さやまかおり、はるみどり飲み比べ

今日はおおむね、さやまかおり、はるみどりの煎茶飲み比べをします。

こちらはおおむねと呼ばれる静岡(2017年)のものですね。

私の煎茶の基準は5gのお茶に、100ml、70℃のお湯を注いで大体1分。

これで一度味を見てそれから渋味の出方で温度を下げるか、上げるかを考え、濃度調節でお湯の量と浸出時間を調節します。

こちらは2017年の豊橋のさやまかおり。
「色は静岡、香りは宇治、味は狭山でとどめさす」と言われるブランド茶ですね。

萎凋させると独特の香気があると言われるんですが、まだ私はわかっていません。
今度調べようっと。

そしてこちらがはるみどり(2017年)。静岡、両河内産です。

さぁ、飲み比べてみましょう。

おおむねは味があっさりとしていて煎茶ですが水分補給的にさらっと飲めるのがいいですね。
さやまかおりはすっきりとした渋味で頭がリフレッシュします。
はるみどりは旨味があり、旨味好きな方々に受けそうな味わいです。
個人的にイチ押しは気持ちの切り替えに使えそうなさやまかおりでした。

あさつゆ、さえみどり飲み比べ

今日はあさつゆとさえみどりの煎茶飲み比べをします。
どちらも旨味が強い高級茶向け早生品種です。

こちらは手摘みのあさつゆ。愛媛産(2017年)のものです。

お湯の量は少なめに、温度は低めで淹れてみます。

こちらは鹿児島のあさつゆ(2017年)。
あさつゆは宇治在来種の実生からの選抜で命名登録されたのが1953年の品種です。

鹿児島で多く生産されている品種ですね。

そしてこちらがさえみどり。静岡(2016年)のものですね。

やぶきたとあさつゆを交配させて作った品種で、玉露の出品用品種として爆発的人気を誇ります。
もともと渋味が少なく旨味がある品種なので煎茶でもかなり旨味が感じられます。

それぞれ淹れて味を比べて見ましょう。

愛媛のあさつゆはみずみずしい旨味と後味がさわやかで、渋味はほとんど感じられません。だからといってかぶせ茶っぽくもないですね。美味しいです。
鹿児島のあさつゆは少し火が入って、そのため甘みがはっきりとしていて美味しいです。仕上げがすごく上手いといいますか、この火の感じは甘いものよりあられやおかきと合わせると美味しいんじゃないかと思います。
さえみどりはほのかに旨味があり、さっぱりとして飲みやすいです。
個人的には愛媛のあさつゆが良かったですね。

おくみどり飲み比べ

今日はおくみどりという品種の飲み比べをします。
飲み比べるのは太陽を浴びて育てた葉で作る煎茶です。

こちらは静岡・両河内のおくみどり(2014年)。

5g、100ml、70℃で様子を見ます。

こちらは滋賀の朝宮のおくみどり(2016年)。青いですね。

見るからに旨味が感じられる色ですね。

そしていつものごとく淹れます。
最近は時間で淹れるんじゃなく、お茶の葉の開き具合で淹れるようにしています。
その方が美味しく淹れられる気がするんですよね。

左が両河内、右が朝宮です。
朝宮の方が色が薄く、透き通っています。
でも旨味は朝宮の方が強いんですよね。
どちらも旨味が前に出ていたので煎茶らしく淹れるのであれば次回はもっと高い温度でさっと淹れて渋味も混ぜていこうと感じました。

やぶきた3つ飲み比べ②

今日は昨日に続いて緑茶の品種、やぶきたを飲み比べてみます。

こちらは和歌山・市鹿野のやぶきた(2016年)。仕上加工を昔ながらのほいろでした煎茶です。

5gのお茶に70ml、低い温度の55℃で淹れました。

こちらは2017年の滋賀・土山のやぶきたです。

鮮やかな緑色ですね。このくらいの色だと「青いなぁ」って思います。
青いというのはカテキンが少ない、渋味の少ない覆い茶に見られる色ですね。

そしてこちらが静岡・天竜のやぶきた(2017年)。

色といい、形といいごく一般的な煎茶といったところでしょうか。

それぞれ、いい具合に淹れていきましょう。

市鹿野と土山のやぶきたは旨味が多く、渋味がほとんど感じられませんでした。
「今はこういうお茶が求められているんや」とお茶屋さんがいうお茶ですね。
それに対して天竜のやぶきたはさっぱりした渋味が昔ながらの煎茶といった味わいでした。

最近の旨味が多い煎茶はそれだけで飲ませるパンチがありますが、
お寿司や和菓子などに合わせる煎茶はある程度渋味があった方が口の中がリセットされていいと思います。

だからといって渋味がただあればいいのかというとそうではなく、渋味の中で「これはきつい」と感じるものも多いんですよねぇ。

やぶきた3つ飲み比べ

今日は緑茶の品種やぶきたを飲み比べてみます。
最近は多様な味を提供できるようたくさんの品種が育てられていますが、やぶきたはまだ全国で見ると7割を超えるシェアを誇っています(平成27年産、農林水産省データより)。
ただ、同じやぶきたと言っても育て方や作り方でまったく味が変わります。

これは静岡・天竜の出品茶です(2016年)。とにかく細くまっすぐないかにも出品茶といった外観ですね。

5gのお茶に70℃、100mlのお湯を注ぎます。

こちらも天竜の煎茶(2017年)。出品茶に比べて少し色が黄緑色っぽく、煎茶らしい感じですね。

こちらも同じく5gのお茶に70℃、100mlのお湯を注ぎます。
浸出時間は大体1分程度です。

そしてこちらは奈良・月ヶ瀬の萎凋させた煎茶です。萎凋(いちょう)とはお茶の葉を摘んで(刈って)から加工するまでにちょっと時間を置く、そうすることでしなっとなるといいますか、へなっとなるといいますか、しおれていくことを言います。萎凋することで独特の香りが出てきて、それがまたいいっていう人もいるんですね。

こちらは5gのお茶に気持ち高めの75℃、100mlのお湯を注ぎます。

それぞれのお茶を注ぎ、味を比べてみました。

天竜の出品茶は旨味がすごく、渋味は感じられません。お茶の葉の色も青く(緑が強い)、ちょっとかぶせ茶っぽさも感じられます。飲んだ瞬間、「いつも飲んでいるお茶と違う!!」とびっくりするタイプのお茶です。
二つ目の天竜の煎茶は上品な渋味があり、所謂いい煎茶っぽい味でした。これは私の好みでどれが好き?って聞かれたら迷わずこれを選びますね。
月ヶ瀬の萎凋させた煎茶はお茶というか、草の露を飲んでいるような味わいです。これはこれでアリですね。
どれも全く違う味わいです。

やぶきただからこんな味だろうって想像する範囲を大幅に超えているので飲み比べは楽しいです。
今回はあくまでもこんな結果になりましたが淹れる温度や時間を変えるとまた味が変わっていくのでより自分が美味しいって思う味を探していくのも一つの楽しみになりますよね。

粉末茶を朝摘みオレンジで割る

今日は粉末茶をジュースで割ってみましょう。

朝摘みオレンジ&天然水をグラスに200ml注ぎます。

粉末茶の煎茶とほうじ茶をグラスに入れます。
煎茶は1g、ほうじ茶は2g入れました。

煎茶はピンと来ませんでしたがほうじ茶はおいしいです。
ほうじ茶とオレンジの相性はいいですね。