コーヒーの大会の映像でエスプレッソをお湯で割るアメリカーノをフィルターで漉して使う場面を見ることがあるのですが、それには意味があるのか検証してみます。
まずアメリカーノに使うエスプレッソを抽出します。
同じ豆をドリップで抽出して比べる材料にします。
アメリカーノはエスプレッソ30mlにお湯を90ml足し、120mlのアメリカーノにします。
それを漉しやすいようにピッチャーに移し…
一つはネル(布)フィルターにそのまま注ぎ、漉します。
もう一つはペーパーフィルターに。
メリタのドリッパーを使いました。
抽出後の液体はこのように。
左からネル、ペーパー、ドリップとなります。
カップに移してみるとネルとペーパーは表面に油が浮き、右のドリップに比べて透明感も若干落ちています。
アメリカーノは酸味やその他の風味がより複雑に抽出されているのに比べてドリップはすっきりクリアな味でした。
ドリップを飲みなれている人にはアメリカーノは雑味を感じやすく、逆にアメリカーノに慣れている人にはドリップは物足りなく感じることもありそうです。
ネルとペーパーの違いは正直わかりませんでした。
最後に漉さないアメリカーノと漉したアメリカーノを比べます。
味はそんなに変わりませんが、漉さないとクレマが残って見た目がかなり変わりますね。
このあたりがアメリカーノを漉す理由の大きな一つとなっていることがわかります。