懐かしいボトル(1リットルボトル)

今日はもう使わないボトルを処分する前に並べてみました。

これは2001年、今から15年ほど前に集めていたボトルです。
当時アメリカのフレアの大会に出場していた私は練習するボトルが必要だと痛切に感じておりました。
この頃アメリカの大会で使われていたボトルは1リットルのサイズ。日本では700~750mlのボトルが主流でカンパリやベルモットなどごくわずかな種類のボトルしか1リットルはありませんでした。

フレアの大会ではボトルを投げたり、早く作るスピード競技など実際に使うボトルで練習しないと始まらないものばかり。アメリカに住む選手との差を無くすのが一番と、大会に出場しにアメリカに行く度に使われなくなった空き瓶を持って帰るのがアメリカ国外から出場している選手の当然の行動でした。

大会後すぐにバックバーに行き「要らないボトルはない?捨てるボトルはない?」と聞きまくり、段ボール箱何箱ももらって、これどうやって日本に持って帰ろうと必死に考えていた事をこのボトルを見ると昨日の事のように思い出します。

その頃はみんなハングリーでよくアルゼンチンの選手とボトル集めの現場に遭遇していました。みんな、少しでもボトルを確保したいので表彰式もそこそこにバックバーに集まったものでした。

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ボルスやデカイパーの1リットルボトル。大きいですが、バランスが良くフレアもしやすかったです。フレア用はもちろん、スピード競技のバックバー用にとにかく何本もあればあるほどいいと。ボルスは日本でもメジャーですが、ボトルの大きさ、形が全く違ったんです。これらは日本では手に入らないボトルばかり。

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ハイラムウォーカーのボトル。当時日本には入っていなかったリキュールメーカーだったと記憶しています。これはアメリカでも空き瓶が少なかったですね。
空き瓶が手に入らなければ酒屋に行って購入していました。投げるためだけに。
中身が必要ないけれど、ボトルを手に入れるためだけにお酒を買う。今では考えられません。

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よく見ると同じブルーキュラソーでもラベルの貼っている位置が違うものがありました。
年代による違いなのか、地域による違いなのかは今となってはわかりません。

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また、アメリカに住む友人に頼んで空き瓶を送ってもらう事もありました。
これ、どちらも1リットルボトルです。
とにかく、大会と同じ状況を練習で作らなければ話にならないともう執念ですね。

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そんな苦労をして持って帰ってきたボトルも1、2年でルールが変わり必要なくなりました。
スポンサーが変わり、750mlボトルが使えるようになってある程度日本でも集められるもので練習が可能になったのです。
でも、思い入れのあるボトルなので、なかなか捨てられなくて。。。気がつけば15年ですか。
数えてみるとこの1リットル瓶、33本ありました。
そう、これが私の青春の一ページです。

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