今日も中国緑茶の飲み比べをしてみます。
こちらは黄山毛峰(こうざんもうほう)。2015年産です。摘んだそのまま乾かしたような形をしていますね。
5gのお茶の葉を洗茶し、90℃のお湯を100ml注ぎます。
ふすまのような香りで少し変わった味がします。あまり好みではないですね。
こちらは紫雲洞螺(しうんどうら)。2013年製造のものです。
細かい釜炒り茶ですね。
5gのお茶を洗茶し、90℃のお湯を180ml注ぎます。
漢方っぽい味がします。
こちらは高山緑茶(こうざんりょくちゃ)です。
これも細かいお茶です。
5gのお茶を洗茶し、85℃のお湯を150ml注ぎます。
味があってなかなかおいしいです。
まだ中国緑茶をそんなに飲んでいませんが、日本の緑茶とはかなり違う味わいです。
渋味が少なく、味のバリエーションもあります。
いつも飲んでいるお茶と違うので、飲んだ瞬間「美味い!」と叫ぶようなことはないのですが、
たぶん飲みなれてくると「あっ、美味しい」と呟く気がします。
美味しい日本茶を飲んでもらっても相手の反応がイマイチなことがあります。
自分が美味しいと感じるところ、感覚が相手と共有できていない。
これはつまり、美味しいと感じる物差しがまだ無い、もしくは別の物差しがあることを意味します。
自分の物差しを相手と共有するにはまずは自分が何に美味しさを感じているのかを伝える必要があります。
例えば玉露では口の中に入れた瞬間の味わいの広がり、その中での旨味・甘みの質、透明感ある水色と味のギャップ、口の中にいつまでも残る心地いい余韻。
美味しいお茶というのはどういう特徴があり、今飲んでいるお茶がそれに対してどういう位置づけにあるのか。そういうことを話しあうことで皆んなが同じ物差しを持つ。
そうすることがお茶の楽しみに繋がるんだろうなぁと改めて気付いた今日の研究でした。