今日は玉露とかぶせ茶の飲み比べをします。
これは八女の伝統本玉露です。
品種は藤翠(2016年)。
5gのお茶に50ml、45℃の温めのお湯で長め(80-90秒)に浸出します。
こちらも八女の伝統本玉露、在来(2016年)です。
こちらも同じ条件で淹れました。
でこちらが八女のかぶせ茶。
品種はごこう(2017年)です。
湯温を気持ち高めにして淹れてみました。
玉露二つに比べてかぶせ茶はすっきり、さっぱりした味わいで後味にふっと渋味が残ります。
玉露の品種違いは正直決定的な違いというものは分かりませんでした。
もっと濃い方が玉露のパンチが出ていいと思うので、お湯の量を30ml程度にして濃度を高くする方がいいことがわかりました。
渋味が特徴の煎茶に比べて旨味が大事な玉露は心地よい濃度感というのがあると思います。
料理における塩加減のように塩の量が一定の場合、水が多いと物足りなく感じ、逆に水が少ないとしょっぱくて美味しく感じない、ちょうどいい水加減があるようにお茶も心地いい濃度におさまるお湯の量を見極める事が美味しく淹れるポイントになりますね。
ただ、これはお茶の持っている内容や蒸し加減や揉み加減による浸出のしやすさにより変化するので一概に何gのお茶に何mlのお湯を注げば美味しいって問題ではないと思うんですよね。
粉が多い場合、浸している時間が長いと出すぎて渋くなりやすいですし、
揉みこみが荒いと内質が浸出しにくい傾向があります。
この辺りはお湯を注ぐ前の乾いたお茶の状態をよく見てある程度イメージしながら淹れ、修正していくしかないですね。
今までお茶の葉は何となくしか見てませんでしたがこれからは注意深く見ていこうと思います。