茎茶(かりがね)を美味しく淹れる-その3

今日もかりがねの美味しい淹れ方を研究してみます。

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今日は袋に書かれた入れ方は忘れておいて、高級煎茶の淹れ方でやってみましょう。

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お茶の葉の量は6g、お湯の温度を70℃。

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お湯の量は170ml、浸出時間は60秒です。

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60℃と70℃の違いは大きく、60℃では「ぬるい」と感じるものでも70℃は心地よくなります。
ただ、70℃で淹れるとどうしても渋味が出てくるので60℃に比べると甘みの感じ方が少なくなります。
ということで、今度は6g、170mlは変えずにお湯の温度を60℃にして浸出時間を1分30秒にしてみます。温度を下げる分、時間を30秒のばして成分の出方を合わせるイメージです。

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60℃では70℃にはない甘さ主体の味わいになります。
その反面、低温による抽出不足が目立ち、水っぽく感じます。時間を30秒長くしてもあまり出てないことを考えるとこのままお茶の葉の量を増やして対応するしかありません。

ということで8g、60℃、170ml、1分30秒で淹れてみました。
確かに玉露っぽい甘さが出てくるんですが、玉露を飲みなれているとどうしてもお湯っぽく感じます。玉露をお湯で割ったような味です。これが微妙なんですね。
これでしたら先ほどの6g、70℃、170ml、1分の方が少し渋味が出ますが、爽やかさと余韻の甘さが長く残るのでいいですね。このかりがねは、この淹れ方で決まりですね。

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