先日、宇治七名園をめぐってみました。
三代将軍足利義満が植えさせた茶園はその後宇治七名園として名を馳せました。
「森・祝・宇文字・川下・奥ノ山・朝日につづく琵琶とこそ知れ」
茶園が残るもの、石碑が残るもの、何もないものそれぞれですが、和歌に詠まれた順に行ってみましょう。
まずは森。JR宇治駅から南に向かって歩きます。
宇治警察署を過ぎしばらくすると右手に歯医者があります。
歯医者を越えたところを右へ。この写真は振り返って見ているので左に下りていきます。
細い住宅地を進むと、、
なにやらうっそうと茂った家が。
塀の前に石碑があります。
「森」の文字が。
そう、この辺りが森の茶園だったそうです。
横に解説のパネルがあります。
駅に戻り、線路の向こう側に降りた辺りが祝(いわい)園。
マンションがどーんと。見事に何もありません。
また最初の出口に戻りJR宇治駅のロータリーに解説のパネルだけあるところが宇文字園。
石碑は昔宇治警察署辺りにあったそうですが、今はどこにあるのかわかりません。
川下(かわしも)園へは駅から宇治川の方に向かって歩き、武田病院の看板を左に。
JR高架下トンネルをくぐって進むと右手にあります。
ありました。わかりますか?
これも民家の奥にあったものを道路沿いに出してもらったそうです。
七名園の中で唯一現存しているのが奥ノ山園。
堀井七茗園 さんに予約すると茶園に案内してもらえます。
お茶、お菓子付きで一人2000円(2016/8現在)です。
平成22年第64回全国茶品評会で農林水産大臣賞を受賞した「成里乃」です。
こちらは「奥の山」
この2つは先代の堀井信夫さんが選抜した品種です。
奥ノ山園は道路沿いに石碑があるのですが、写真を撮り忘れました。。
さて、宇治橋を渡って宇治川の東側に行きましょう。
有名な茶店「通園」を超えて右に入っていきます。
ここをまっすぐ。
するとしばらくして朝日焼の看板が見える辺り、この辺りが朝日園です。
石碑もあるらしいのですが、民家の庭にあるらしく見ることは出来ませんでした。
最後は琵琶園。
宇治市役所に行きます。
駐車場に入るところにありました。
これで7つ全てを回ったのですが、奥ノ山園以外は影も形もなく時の流れを感じましたね。
まぁ茶園があったころはどんな風景だったんだろうと想像しながら歩くのは楽しかったです。
これでまた一つ、宇治茶マニアに近づいた気がします。