みなさん、荷茶屋ってご存知ですか?
京都では昔からあり、祇園祭でもいくつか見られます。
そのうちの一つが太子山にあります。
太子と聞いてピンと来た人、すごい!
そう、聖徳太子を祀ってるから太子山なんです。
祇園祭の宵山ではこの荷茶屋が太子山に展示されています。
後ろから見るとこのような感じ。
この引き出しや箱に茶筅や茶碗、釜などの茶道具を入れます。
二つの箱を天秤棒で担いで移動するんですが、これが無茶苦茶重い。
昔の人は強かったんだなぁ。
太子山は唯一、真木が杉です(他の鉾や山は松)。
なので使う茶碗の絵柄も杉。
京焼・清水焼の伝統工芸士・山岡善昇氏の作。
向こうに望むのも杉。
大胆でいながら繊細。
ハレの日の巡行にふさわしい茶碗です。
巡行でお茶を点てさせていただくのは今年で2度目。
いろんなご縁が広がっていくのを感じます。