先日、京都栂尾の高山寺に行ってきました。
鎌倉時代の僧、栄西が明恵上人に茶の種を渡してここに茶園を作ったといわれています。
京都市内、天神川四条から車で10~20分で着く近さなんですがすごい山の中です。
バス停が自家用駐車場になっていて、紅葉シーズン以外は無料で停めれます。
駐車場・バス停からは裏参道が繋がっています。
山の中なので少し湿ってました。
こういう苔もいたるところにあります。
境内には小川が流れています。
見上げると、「日本最古之茶園」の石碑が。
こちらが茶園です。
自然仕立ての茶園ですね。
まっすぐの茶園でもなく昔の在来なんでしょうね。
山の中のいい環境で育っています。
杉の大木に囲まれているので自然の遮光効果もあり、旨味成分のテアニンが多そう。
境内が広大ですが、参拝者が少なく静かな時が流れています。
紅葉の木が多いので紅葉の季節はものすごい人になるでしょうね。
時期外れに来てよかったです。
開山堂の渡廊下は京都の茶業組合が修理した事が書かれております。
こちらは表参道。今回は道路が工事中でしたね。
日本でお茶を広めた重要人物、明恵上人のお墓もあります。
高山寺は他にも有名なものがあります。
看板をご覧いただければ分かりますが、そうです、鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)はこの高山寺に伝わる絵巻物なんです。
それにしても苔が綺麗。苔好きにはテンションがあがります。
石水院の入口には茶壷もありました。
中の売店にはいろんなグッズが売っています。
?ん?
「本茶」って書いてありますよ?
昔、ここ栂尾のお茶は「本茶」と呼ばれ、他で取れたお茶「非茶」と区別されていました。
まさかと思って聞いてみるとこれ、本当に境内の茶園で採れたお茶だそうです。
はい、ホントの本茶です。
そう聞くと手に入れるしかないですね。
これで闘茶しようっかな?マニア心をくすぐります。
最後にもう一度茶園を見て高山寺を後にしました。
2時間ほどいましたが、数人しかすれ違わずにほぼ境内を独り占め。
夏の暑い日でしたが、境内は涼しく大満足。
高山寺の下にある駐車場の前には清滝川が流れています。
本来、栂尾で植えられた場所はこの清滝川を挟んだ向かい側だったそうです。
ただ、川の増水で何度も流されそうになり境内に茶の木を移しかえたということも聞きふむふむ、なるほどと。行ってみないと分からない事、多いですね。面白い!