今日は珍しい、実生在来の煎茶を飲んでみます。
実生在来(みしょうざいらい)とはお茶の木を種(実)から植えて育てたお茶の木を指します。やぶきたなどの品種茶は挿し木で植えるのですが、古来栄西が中国から持ち帰って日本各地に広がったのはすべてこの実生のお茶の木、在来種になります。いわば昔のお茶ですね。
とりあえず通常の3人前、6gで淹れてみましょう。
お湯は270ml、90℃で注ぎました。
抽出時間は1分間、廻し継ぎして飲んでみましょう。
いわゆる在来種は品種茶のような爽やかな渋味などは前に出てきません。
洗練されていない、田舎のお茶というイメージどおりの味です。
でもこれがまたほっこりして美味しいんですね。
上質茶のように温度を下げて70℃程度、お湯の量を少なめにして再度淹れてみましたがこのお茶は旨みや甘みがそれほどないのでいまいちでした。高めの温度でさっと淹れて正解でしたね。
品種茶もいいですが、実生在来もまたいいものです。