萬福寺

先日、黄檗山萬福寺に行ってきました。
電車ならJR奈良線、または京阪宇治線どちらも「黄檗駅」から徒歩5分だそうです。

11721

私は車で行ったので萬福寺の駐車場から歩いたんですが、結構歩きました。

11722

お寺の入口、総門前には「駒蹄影園址碑 (こまのあしかげえんのひ)」があります。

11723

駒とは馬のことで馬の足跡の茶園という意味です。

11724

栄西(ようさい)から茶の種子をもらった明恵上人は栂尾の高山寺で茶を栽培し、本茶と呼ばれました。その栂尾のお茶の種を宇治の木幡あたりに持ってきたのが宇治茶の始まりといわれています。

11725

そのお茶の種を植えた時のエピソードがこちら。

11726

そういうことだったのか!と農民が腰を抜かしているのでしょうか。

11727

ということで、後ろを振り向くと萬福寺の総門です。

11728

早速中へ。

11729

今いる場所は一番下です。
思った以上に広い。

11730

池には蓮が。

11731

三門の手前にまたお茶関係の石碑が。

11732

江戸時代の句みたいですね。

11733

萬福寺の境内は中国の様式で一歩入るとそこは異国の地。
広い境内をしばらく歩くとまるで中国に来たかのようだったのでしょう。
そして帰るときに山門を通ると目の前に茶摘をしている女性たちの声が聞こえてきて「ここは日本だった」と我に返る様子が目に浮かびます。

今は住宅地ですが、江戸時代にはこの辺りは茶園だったことがわかります。
石碑を読むと作者の菊舎は3月にここを訪れているのですが、現在の茶摘は5月。3月で茶摘みはありえませんので、これは旧暦の3月ということでしょう。

11734

不許葷酒入山門 (くんしゅさんもんにいるをゆるさず)。禅宗の寺では修行の邪魔になるものは禁止。思わず背筋が伸びますね。

11735

これは誰だろう?

11736

黄檗宗の開祖といえば中国の僧、隠元禅師。いんげんってもしかして、、

11737

そう、インゲン豆も日本に持ってきたんですね。

11738

またその頃中国で飲まれていた釜炒り茶を飲むための急須なども日本に持ってきました。

11739

煎茶を広めた売茶翁はここ黄檗宗の僧です。

11740

売茶堂はその売茶翁を祀っています。

11741

喫茶去は「お茶をおあがり」っていう意味。

11742

こういうのがあったり。

11743

蓮の花が咲いていたり。

11744

こんなものも。
面白い。

© 2024 iwamoto-hiroyoshi.com