今日はお茶の葉を入れるタイミングを変えると味がどう変わるのかを調べてみます。
上級煎茶を使い、6gのお茶の葉で170mlのお湯を70℃にして1分間浸出します。
普通はお茶の葉を入れてからお湯を注ぎますが、今回はお湯を急須に注いでからお茶の葉を入れて比べてみます。
予め量っておいたお茶の葉を入れて蓋をして、1分待ちます。
1回で注ぎきり、違いを調べましょう。
左がお茶、お湯の順番で淹れたもの、右がお湯、お茶の順番で淹れたものです。
お茶を後から淹れたものは透明感が通常のものと全く異なり、口当りがとても滑らかになります。
ただ、浮いているお茶の葉もあり、濃さが少し薄くなりました。
渋味もとても抑えられて味の出方がかなりいいです。
なぜこうなったかを考えてみました。
通常のお茶の葉を入れてからお湯を注ぐと、注ぐ時にお茶の葉がかき混ぜられ粉からの渋味が出やすくなります。お湯にお茶の葉を入れることでじわっとお茶の葉が広がったのが結果的に渋味成分が抑えられたのではないかと。
この淹れ方、いいですね。
後はお茶の葉が浮いてしまわないようにコーヒーサイフォンの竹べらのように少しかき混ぜてあげるといいのかもしれません。