私は自分で茶畑を作っているわけではなく、雇われて茶農家の様々な仕事をしています。
作業としては大体一通り出来るようになっているんですが、そうなると作業をいかに滞りなくこなすかばかり考えてしまいます。
そのために今この作業が茶にどう影響するのかを深く考えずにただこなす事ばかりに意識が集中してしまいます。でもそれだといいお茶は出来ませんよね。
どのくらいの深さで刈れば来年どのような茶園になりどういうお茶が出来るのか。それを明確にイメージして、自分の思い描く姿にするために今の作業をどのようにすればいいのか、それを考えながら動かないといけません。
とはいってもすぐに上手くいくものでもなく、この試行錯誤がずーっと続くのが茶農家の定めなのかもしれません。
この時期は本当に時間に追われて何も考えれなくなりがちですが、いいお茶を作るためにやるべき事は何かを意識して頑張りたいと思います。そうすれば自分の茶園を持っているのと同じレベルでお茶に接する事が出来るという気がするんですよねぇ。