White Lady-現段階で気づいた事(2015/7/21)

美味しいショートカクテルが作れるようになりたい。
7/1からホワイトレディを作り始めているんですが。

なぜホワイトレディ?

別に何でもいいんです、実は。
マティーニは強すぎるのと、サイドカーはブランデーが高いのである程度慣れてからにしようとは思っていましたが。

6227

ジンはビーフィーターなら1000円程度で手に入りますし、レモンも近所のスーパーにいつも売っていますし。
何より、ベース1/2、ホワイトキュラソー1/4、レモンジュース1/4のレシピはオーセンティックのカクテルでは基本の基本ですからまずはここからというのもバーテンダーの皆さんと共感しやすいかと。

で始めたんですが、、

強い。私はお酒に弱いんです。
「シェークの回数」「氷の量」「シェーカーの大きさ」などでは飲んだ時のアルコールの強さが強く、二口、三口と飲むとすぐに酔っ払ってきます。
これって味の判断が出来るのか…

また、シェークの形が毎回微妙に変わるため、条件をそろえるのがそもそも難しいことにも気づきました。そういえば今までシェークの時のリズムをスムーズに、シェークする時の音を滑らかにすることには意識が行ってましたが、動きの形を常に一定にするという意識は正直ありませんでした。耳で聞いてリズミカルに、スムーズに聞こえればOK。それくらいの感覚でした。

で2,3日研究を続けてみて
シェーカーを変えてみても、材料の内容が同じで量も同じだったら味ってそんなに変わらないんじゃないか?という気持ちになってきました。
期待するほど大きな違いが出なかったのです。
違うのは違うんだけど、、、

でも、まてよ?ジンとコアントローはロットによる味のブレがそんなにないとして、レモンジュースは生ものだから美味しい、まずいはあるんじゃないのか?材料全体の25%を占めるということは味への影響は大きいだろう。なので今後、美味しいレモンの見分け方、レモンジュースを美味しく絞る方法はかなり重要になる(と思います)。
まぁ、レモンをフルーツとして考えると旬があり、輸送方法、保存方法によっても状態が変わってくるでしょうから常にいいものが手に入るかどうかは不明ですが。

よくわからないまま続けていくと大きな発見もあります。
現時点での一番の違いは常温のジンを使うのか冷凍のジンを使うのか、ということです。

これはどちらを使うかで味が全然違うものになります(今の自分の技術レベルでは)。
常温のものを冷やすのにシェークをすると、想像以上に氷が溶けてしまうことがわかりました。

実はあらかじめジンを冷凍庫に入れておき、冷やす事よりも混ぜる事に意識を集中すれば美味しいホワイトレディになります。
分量は同じ、材料も同じ、そして冷えていると三拍子揃っている状態から始めるとシェークの経験が少なくてもある程度美味しく仕上げることは可能です。

ホワイトレディが美味しくない原因は大きく二つあります。
①冷えてないか、②混ざってないか。

なのでシェークに自信のない方はとにかくジンを冷凍庫に入れておけば①冷えてないかを既にクリアできるので、②の混ざってないかをしっかりコントロールするだけでカクテルの味が良くなります。

ただ、それではシェークの技術が上がりません。
そこで、あえて常温のジンを使う事でいかに氷を溶かして水っぽくならないようにシェークして混ぜるか。ここに意識を持っていくとシェークは俄然面白いものになります。

少しでも氷が溶けないように「シェーカーを冷やす」ことや振り方などを工夫しなければいけません。
これからはシェーカー内の氷の量と配置、シェーク中の空気の混ざり方をもっと意識して最短時間で自分の意図する液体の温度と混ざり具合にする技術を身につけたいと思っています。

それがシェークの技術で、ある程度納得いく形のものが出来上がってから冷凍のジンを使う事でよりそれが楽に仕上げられるようになるんじゃないかとイメージは出来てきました。

また、こうして毎日ホワイトレディを飲み続けることで、自分の中でのホワイトレディの美味しい、まずいという物差しが出来てきました。アルコールの強さは感じますが(笑)、その中での味を見極めようという目が生まれてきたのが大きな進歩です。

ただ、現時点でもまだこれだ!という納得のいくホワイトレディが出来ていません。
自分の中で何が必要か、どういうイメージのものを作ればいいのかが出来てきて、それに向かって試行錯誤を続けてる、そんな状態です。

このようにたまに、自分の感覚や技術の進歩の実感などを振り返りながら研究を続けていきます。
何かの参考になりますように。

6228

カクテル研究一覧はこちら

© 2024 iwamoto-hiroyoshi.com