Gin Fizz-ビルド、ステア、シェークによる味の違い

ロングカクテルでもシェークで作るとレシピに明記されているカクテルがあります。
今日はその代表とも言えるジンフィズでシェーク、ステア、ビルドで作ったら味がどう変わるのかを調べてみましょう。

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ジンフィズのレシピはドライジン45ml、レモンジュース20ml、砂糖(パウダーシュガー)2tspをシェークして、氷の入ったグラスに注ぎ、ソーダで満たしてスライスレモンを飾る、です。

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まずはレシピどおりに作ります。

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そして、今度はシェーカーの代わりにミキシンググラスにジン、レモンジュース、砂糖を入れてステアしたものを氷の入ったグラスに注いでソーダで満たします。

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後一つはシェークやステアをせずに氷の入ったグラスにそのままジン、レモンジュース、砂糖、ソーダを入れて(ビルド)作ります。

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一番右はビルドで作ったジンフィズですが、砂糖(パウダーシュガー)がしっかり溶けきってないですね。味も均一ではなく濃いところ、薄いところとむらがある感じです。

ステア(真ん中)で作ったものはレモンの辛さがそのまま残っています。ちょっととげとげしい感じですね。

シェークで作ったもの(左)は飲みやすいですが、ちょっと薄い感じがしました。
これは、ショートカクテルと同じくらいのシェークを今回していて(二段振りで20往復)それがソーダでのばされて薄くなったんだと思います。

ロングのシェークは溶けにくいものをとかし、最低限しっかり混ぜればすぐ次の工程(ソーダで割るなど)に移った方がいいですね。
シェークの回数が必要以上に多いと味がぼやけてしまう事がわかりました。

シェークをしないと素材のいい所と素材の悪いところがそのままカクテルに出てしまいます。
シェークをする事で素材の悪いところを減らしていくのですが、同時に素材のいい点・風味も平凡になっていくのでそのあたりをイメージしながらシェークの回数を決めていくといいですね。

ロングカクテルのシェークのポイントは「シェークをしなければならない。でもシェークしすぎてはいけない」ということですね。

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