今日は昨日に続いて緑茶の品種、やぶきたを飲み比べてみます。
こちらは和歌山・市鹿野のやぶきた(2016年)。仕上加工を昔ながらのほいろでした煎茶です。
5gのお茶に70ml、低い温度の55℃で淹れました。
こちらは2017年の滋賀・土山のやぶきたです。
鮮やかな緑色ですね。このくらいの色だと「青いなぁ」って思います。
青いというのはカテキンが少ない、渋味の少ない覆い茶に見られる色ですね。
そしてこちらが静岡・天竜のやぶきた(2017年)。
色といい、形といいごく一般的な煎茶といったところでしょうか。
それぞれ、いい具合に淹れていきましょう。
市鹿野と土山のやぶきたは旨味が多く、渋味がほとんど感じられませんでした。
「今はこういうお茶が求められているんや」とお茶屋さんがいうお茶ですね。
それに対して天竜のやぶきたはさっぱりした渋味が昔ながらの煎茶といった味わいでした。
最近の旨味が多い煎茶はそれだけで飲ませるパンチがありますが、
お寿司や和菓子などに合わせる煎茶はある程度渋味があった方が口の中がリセットされていいと思います。
だからといって渋味がただあればいいのかというとそうではなく、渋味の中で「これはきつい」と感じるものも多いんですよねぇ。